100億個の乳酸菌てすごいのか?
今日のテーマ:キッコーマンPlus鍋 スンドゥブチゲスープと乳酸菌
●鍋スープ:キッコーマン Plus鍋 スンドゥブチゲスープ
●カロリー:1人分約450kcal(〆抜き)
●材料費:1人分330円
●評価:★★★(最大★5つ)
●オススメの〆:うどん
”本場韓国のコチュジャンにあさりと帆立のコクが合わさった、ほどよい辛さの海鮮だしの旨みが味わえる鍋つゆです。隠し味ににんにくが入っていて、最後まで飽きずに食べられます。一人前で100億個の乳酸菌(殺菌)をとることができます。(鍋つゆ一人前当り)”
今日の食材
これで1人分です。
・スープの素…2つ
こんな感じで1つ1つパウチタイプになっています。
小分けになっていると1人暮らしには有難いです。
・キムチ…50g
うちはキムチは、牛角キムチ一択です!牛角キムチは酸っぱいところが大好きです。
・白菜…大きい葉2~3枚
・豚バラ…50g
豚バラはちょっと少なめ。
・豆腐…150g(半丁)
・油揚げ…1枚
いつも思うのですが、鍋スープのパッケージに書いてある分量って全体的に少なくないですか?
このパッケージにも裏に分量が掲載されているのですがこれで2人ではちょっと少ないと思います。
少なめに書いてあるのには、何か理由があるのでしょうか?それとも、私が食べすぎ??
食べた感想
このスープのダシは、かなり本場の味に近いです!!
私は韓国には友人がいることもあって5回ほど旅行にしたことがあるのですが、韓国でよく出てくるチゲのダシの味にかなり近いと思います。
魚介のだしがかなり効いているところが本場っぽい。
ただ、スープの辛味はあまりなく、そこは本場の味とは大きく違います。
このスープは、唐辛子ではなくコチュジャンの甘みが強いので、辛いのが好みの方は、辛い白菜キムチを足してみてください。
全体的には美味しいのですが、「スンドゥブチゲ」にしてはやはり辛さが足りなくて甘いので、辛いのが食べたくて買ったら後悔するかも!?
お子様と一緒に食べるならいいかもしれませんね。
それとスープがパウチで小分けになっているので、自分に合った分量で作れるのがいいですね♪
この日の次の日に、このパウチ1つに納豆と白菜キムチを入れて簡単スープを作りました。
「納豆を入れるってどうなの?」と思いましたが、同じ発酵食品同士ということもあり、とても合いますよ~!スープの乳酸菌と納豆の納豆菌でお腹にも良さそうです。
〆は、パッケージにも書いてありますが、
やはりうどんがオススメです。ネギや卵を足してもいいですね♪
Plus鍋シリーズは女性に嬉しい栄養素をプラスした鍋スープ
キッコーマンPlus鍋シリーズは、2016年8月8日から「からだにうれしい栄養素や健康素材を簡単にプラスでとることができる鍋つゆ」としてキッコーマンから発売されました。
味は、今日ご紹介したスンドゥブチゲに加えて
「三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」「鶏白湯鍋つゆ」の3種類があります。
味によってそれぞれプラスされている栄養素も違っており、
・スンドゥブ…乳酸菌
・根菜だし…食物繊維
・鶏白湯…コラーゲン
それぞれ推しがあります。
乳酸菌100億個ってすごいの?
今日、食べたスンドゥブチゲスープの最大の売りは、1人前で乳酸菌100億個配合ということですが、私はこの日2袋使用したので、ということは乳酸菌200億個ということになります!!
数字だけ見るとすごいようにも思えますが、実際に「乳酸菌100億個」というのは、どの程度の効果があるものなのでしょうか?
そもそも乳酸菌とはなんでしょうか?
乳酸菌とは、1つの菌の名前ではなく
ブドウ糖から乳酸を作り出す能力を持つ細菌の総称を乳酸菌と呼んでいます。
乳酸菌にはそれぞれ個別に名前がつけられており、現在確認されているだけでも、300種類以上もあるんだとか。
ヤクルトで有名な「ヤクルト菌」
メグミルクの赤いパッケージのヨーグルトでお馴染み「ガゼリ菌」
明治のヨーグルトで知られる「LG21」「R1」
これらも全て乳酸菌の1種なんですよ。
それぞれの乳酸菌はそれぞれ個性があり、人間のように形や性格も違って、効能なども違いがあります。
1つのヨーグルトを食べても期待する効果が出なければ、違うものを試してみるのも手ですよ。
ヨーグルト15種類比較!スーパーで売られている商品を徹底調査 | 腸活Hack
しかし、乳酸菌というのは基本的には、他の善玉菌と協力して腸内環境を改善する
というはたらきをします。
「腸は第二の脳」と言われるほど、身体の中では特に重要な役割を果たしています。
腸内環境は様々な病気や身体の症状と繋がっているので、腸を健康に保つことは、イコール身体の健康を保つことに繋がります。
腸内環境を改善することの効果として、以前から便秘改善・肌荒れ改善・生活習慣病の予防などは言われてきておりますが、このところ、特に、日本人の国民病とも言うべき花粉症を含むアレルギーの改善面で非常に注目されています。
私はひどい花粉症なので、この話を聞いてから、乳酸菌のサプリメントを試したりケフィアを試したり腸内環境改善のために様々なことを実践しています。
特に花粉症の時期には食事にも気をつけてなるべく腸内環境を良くするように心がけています。
色々と試しているので、実際に何がどのくらい効いているのか具体的なことは分かりませんが、それでも意識して実践する前と後では違っているような気がします。
私はひどい便秘体質でもあるのですが、その時期に便秘が多少改善されてきてるなって思うと、自然と花粉症の症状も軽減しているような気がします。
ただ、それでもまだ症状が治まるまではいかないので、もっともっと花粉症の研究が進んで、花粉症にピンポイントに効くサプリメントか薬でも発売してくれること切に願います。
乳酸菌100億個ってすごいの?
では、本題です。
「乳酸菌100億個」というのは、すごいのでしょうか?
質を全く考慮せず数だけで見ると、乳酸菌100億個というのは、普通〜やや多いくらいかなと思います。
今は、サプリメントでも「1回で1兆個以上の乳酸菌! 」という兆越えが登場していたり、乳酸菌飲料でお馴染みのヤクルト(普通にスーパーで購入できるもの)は、1本で150億個、ヤクルトレディからしか購入できない「ヤクルト400」という商品は、1本あたり400億個の乳酸菌が入っていることが分かっています。
ですので、これらの商品と比べると、100億個というのはまぁ普通くらいかなと思います。
ちなみに、市販のヨーグルトの乳酸菌数と「100億個」を比べたくて調べたのですが、ヤクルト以外は、各社乳酸菌の含有量を公表していないので有名どころのヨーグルトとは比較することができませんでした。
推測では、市販のヨーグルト1つに乳酸菌は数十億程度かと思います。
乳酸菌は熱に弱い!?生菌と死菌の関係
ところで、乳酸菌は身体の中で、生菌と死菌に分かれます。
生菌…生きたまま腸に届く
死菌…腸に辿り着く前に死んでしまう
よくヨーグルトのCMで、「生きたまま腸に届く!」というのを聞きませんか?
乳酸菌というのは、ほとんどは腸に達する前に胃酸や胆汁によって死んでしまう「死菌」なんです。
ですので、機能性ヨーグルトの会社は、「私たちの商品の乳酸菌は通常の胃酸や胆汁で死んで”死菌”となる乳酸菌とは違って、生きている状態の”生菌”のまま腸まで届きます!」ということをアピールしているわけですね。
そして、乳酸菌は胃酸や胆汁に弱いだけでなく、温度にも非常に敏感です。
乳酸菌は40℃が1番活発にはたらきます。
40℃以上になると、ほとんど死滅状態となり、60℃になると30分程度しかもたず、
100℃になると数秒で死滅します!!
とうことは、今日ご紹介したキッコーマンPlus鍋 スンドゥブチゲスープに含まれる乳酸菌100億個はすべて死菌ということになりますね。
鍋をつくるときに沸騰させてますからね。
というか、そもそもパッケージの原材料に乳酸菌粉末(殺菌)と書いてあったので、鍋を作る前にすでに死菌でした。
死んでも役に立つ!生菌と死菌のはたらきの違い
乳酸菌は上記のように、腸に達する前にほとんど死滅してしまうのですが、死んでいるからといっても、効果がないわけじゃありません。
むしろ、死菌の方が生菌よりも優れている点もあるんですよ。
生菌の優れている点は、「整腸作用」です。
生きた乳酸菌は、悪玉菌を抑制し善玉菌が住みやすい環境を作るので、整腸作用・便秘改善という面においては、やはり生菌が勝ちます。
ヨーグルトのCMで生菌をアピールしているのは、このような理由からです。
一方、死菌の方は「免疫力アップ」に効果が高いと言われているそうです。
冬のインフルエンザの時期や、花粉症の時期など、アレルギー対策には死菌は効きます。
そして、生菌は「整腸作用に効果が高い」と書きましたが、死菌は生菌のはたらきを助けるので、結果的に死菌でも整腸作用に効果があります。
ちなみに、腸内細菌学の第一人者である光岡知足東京大学名誉教授によると、乳酸菌が生きていても死んでいても一定の数を摂れば、
腸内環境の改善には効果が出るので、あまり気にしなくてもいいとのことです。大切なのは、毎日続けることです。
1日の摂取目安量は、1兆個!?まだまだ研究段階の乳酸菌
では乳酸菌の1日の摂取目安量はどのくらいなのでしょうか?
調べてみたところ、まだまだ研究段階のようではっきりとした数字は分からなかったのですが、1日1兆個というのが1つの目安になっているようです。
しかし、これも目安であり、また乳酸菌は数百種類あって、腸内環境によって合う・合わないなどもあるそうなので、
色々試してみて自分自分にベスト食品を見つけていくことがとても大切だとのことでした。
ちなみに、私が「腸内環境改善」に取り組んだ中で、効果ありと実感したものと、あまり効果を感じられなかったもので分類してみると、
効果あり:納豆・キムチ・ケフィア ・味噌汁
効果なし:機能性ヨーグルト・漬物・チーズ
このような結果になりました。
私には機能性ヨーグルトはあまり効かなかったです。ただ、機能性ヨーグルトも様々な乳酸菌の種類があるので、もっと色々試せば効果的なものを見つけられるかもしれません。
1番効果を実感したのは納豆でした。
終わりに
まだまだ研究段階の乳酸菌 。
乳酸菌は数も大切ですが、自分の好きなもの・合うもので続けていくことが重要だと、光岡先生もおっしゃられていました。
今回ご紹介したキッコーマンの鍋スープに、そこまでの乳酸菌効果を期待できるとは正直思えませんが(鍋スープは基本的に捨ててしまいますし)、鍋の具材に納豆やお豆腐、野菜などを組み合わせることで、より腸内環境改善の効果が見込めるので、一概に効果がないとも言えないと思います。
大切なことは意識して続けていくこと。
私のように、この乳酸菌(が入ってる食品)は、自分に合う・合わないと色々と試すのも面白いですよ。